論語の話

/東洋の思想

論語とは

論語は、儒教の始祖である孔子の言行録です。孔子の弟子により書き留められ、編纂されました。内容が簡潔であるため、儒教の入門書として広く普及しており、朱子学の四書の1つとしても数えられています。

論語のことわざ

【学而第一】過ちては改むるに憚ること勿かれ[過則勿憚改]

過ちを犯したことに気付いたら、躊躇しないですぐに改めよという戒めです。

【為政第二】温故知新(おんこちしん)[温故而知新]

昔のことを研究して、そこから新しい知識や見解を得ることを指します。

【為政第二】吾十五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知しる、六十にして耳従う、七十にして心の欲っする所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず
[吾十有五而志于學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而從心所欲不踰矩]

15歳で学問を志し、30歳で自立し、40歳で迷いが無くなり、50歳で天命を知り、60歳で人の言うことが素直に理解できるようになり、70歳で自分のやりたいことをそのままやっても道を外れなくなった。孔子が自らの人生を回想して述べたものです。

【八佾第三】既往(きおう)は咎(とが)めず[既往不咎]

過ぎ去ったことを咎めても仕方がない、これから先のことを大切にせよと諭します。

【里仁第四】朝に道を聞かば夕に死すとも可なり[朝聞道、夕死可矣]

朝に道(真理)を聞くことができれば、その日の夕方に死んでも後悔しないという意味で、真理を求めることの尊さを説きます。

【里仁第四】一以て之を貫く[一以貫之]

全てがある一つの考え方(仁)に基づいており、孔子が仁をもってあらゆる事柄に対処していこうとしたことを述べています。

【里仁第四】徳は孤ならず、必ず隣あり[德不孤、必有鄰]

徳のある人は決して孤立することはなく、必ず理解し協力する人が出てくるということを説いています。

【公冶長第五】一を聞いて十を知る[回也聞一以知十]

一部分を聞いただけで、すぐにその全体を理解することができることで、非常に賢いことを表しています。

【子罕第九】後生(ごうせい)畏るべし[後生可畏]

自分より年若い者であっても、努力次第でどんなにも優れた人物になる可能性があるから、決して見下してはいけないと説いています。

【先進第十一】一日の長[一日長]

他者より少し年齢が上であることを表し、それが転じて、知識や技能が他の者より少し優れていることの例えとなっています。

【先進第十一】過ぎたるは猶お及ばざるがごとし[過猶不及]

何事もやり過ぎることは、やり足りないのと同じように良くないと諭しています。

【顔淵第十二】己の欲せざる所は人に施すこと勿れ[己所不欲、勿施於人]

自分が好まないことは、他人に対しても行ってはならないという戒めです。

【子路第十三】和して同ぜず[和而不同]

他の人たちと協力はするが、むやみと同調はしないという意味です。

【衛霊公第十五】過ちて改めざる、是を過ちという[過而不改、是謂過矣]

過ちを改めないことが、過ちであると戒めています。

【陽貨第十七】鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん

小さな事を処理するのに、大げさな手段は必要がないということを説いています。

 

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