ETFとは

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ETFの特徴

ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)とは、証券取引所に上場している投資信託で、株式と同様にリアルタイムで売買ができます。ETFの価格は、指定されたベンチマークと連動するように設計されています。

ETFを、株式、投信信託(インデックスファンド)と比較すると以下になります。

項目 株式 ETF 投資信託
成行注文・指値注文 可能 可能 不可
信託報酬 なし 比較的低い 比較的高い
取引価格 市場価格 市場価格 基準価格
ETFのメリット

株式と比べた場合のメリットは、海外株式・海外債券・商品(コモディティ)などの指数に連動する資産に対し手軽に投資できる、少額で分散投資ができるなどです。

投資信託と比べた場合のメリットは、リアルタイムで値動きが分かり投資できる、信託報酬などの運用コストが比較的安いなどです。

ETFのデメリット

投資信託と比べた場合のデメリットは、基準価格とベンチマークの間に乖離が発生することと、分配金が自動的に再投資されないことです。

ETNとは

ETFに良く似た用品にETN(Exchange Traded Note)があります。ETNとは、特定の指標に連動するように発行されたNote(債券)であり、金融機関は裏づけとなる資産を保有していません。そのため、発行体である金融機関の倒産した場合は無価値となる可能性があります。

ETFは、裏付けとなる資産(Fund、投資信託)を保有し、その資産は信託銀行に保管されているため、万が一、組成会社が倒産しても投資した資産は守られます。

ETFの価格

ETFには3つの価格が存在します。

取引所価格

取引所価格は、投資家が取引所で売買する際の価格のことで、その時の取引き状況を反映し、リアルタイムで変化します。取引終了時に「終値」としてその日の価格が確定します。

基準価格

基準価額は、純資産総額を発行済口数で割って求められます。純資産総額とは、ETFに組み込まれている有価証券の時価に、配当金や利息などの収入を加えた資産総額から、ETFの運用に必要な費用を差し引いた額です。

$$\mbox{基準価格}=\frac{\mbox{純資産総額}}{\mbox{総口数}}$$

基準価額は、その日の終値をもと基に算出され、20時頃に公表されます。

インディカティブNAV

インディカティブNAV(Net Asset Value)は、取引時間中の基準価額の推定値です。基準価額は、前日の終値で算出されるため、当日の株価変動が反映されません。投資家が取引中のETFの純資産価値を把握できるよう、時価変動に基づいて15秒毎に公表されます。

乖離率

乖離率とは、ETFの基準価額の騰落率とベンチマークの騰落率との差のことで、以下で計算されます。

$$\mbox{乖離率}=\frac{\mbox{純資産額}-\mbox{収益分配金}}{\mbox{前営業日の純資産額}}-\frac{\mbox{ベンチマークの終値}}{\mbox{前営業日のベンチマークの終値}}$$

この乖離率は、ETFの種類によって異なります。乖離が生じる原因には以下があります。

  • ベンチマークとの構成銘柄、構成比率の違い
  • 信託報酬などの費用負担の違い
  • 配当金の受取りなどによる現金の発生

 

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