六波羅蜜とは

/仏教

六波羅蜜

波羅蜜(はらみつ)とは、仏教において迷いの世界から悟りの世界へ至ることで、そのための菩薩が行う修行を指します。六波羅蜜は、大乗仏教における修行をまとめたもので、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・般若の6つを指します。

布施

布施(檀那)とは分け与えることで、他人に財物などを施したり、相手の利益になるよう教えを説くことです。布施には次のような種類があります。

  • 財施:金銭や衣服食料などの財を施すこと
  • 法施:仏の教えを説くこと
  • 無畏施:困難に遭っている者を慰め恐怖心を除くこと

持戒

持戒とは戒律を守ることで、特に在家信者が守るべき基本的な戒律は五戒と呼ばれています。

  • 不殺生:殺生をしない
  • 不偸盗:盗みをしない
  • 不邪婬:道徳に反する性行為をしない
  • 不妄語:嘘をつかない
  • 不飲酒:酒を飲まない

また、初段階の僧には、五戒に以下の5つを含めた十戒が課せられます。

  • 不塗飾香鬘戒:身体を飾らない
  • 不歌舞観聴戒:歌や舞を観聴きしない
  • 不坐高広大牀戒:高広な寝台を用いない
  • 不非時食戒:午後から翌朝日の出まで食事をしない
  • 不蓄金銀宝戒:蓄財をしない

忍辱

忍辱(忍耐)とは耐え忍ぶことで、人から理不尽なことをされても、仕返しをしたり、逃げたりしないことを指します。

精進

精進とは努力することで、語源である「ヴィーリャ」は一般的に「勤勉」と訳されます。

禅定

禅定(禅那)とは特定の対象に心を集中して、心を安定させることで、精神が統一された状態を三昧(サマーディ)と呼びます。禅定の段階は色界と無色界の大きく分かれます。

色界とは、欲望を離れた清浄な物質の世界で、禅定が進むにつれて、初禅・第二禅・第三禅・第四禅の4つの段階があります。第四禅は不苦不楽の状態とされており、さらに禅定が進むと無色界に入ります。

無色界とは、欲望や物質的制約を超越した精神的な世界で、次の4段階があります。最終段階の非想非非想処(ひそうひひそうしょ)は、全ての世界の中で最上の場所とされており、有頂天とも呼ばれます。

  1. 空無辺処
  2. 識無辺処
  3. 無所有処
  4. 非想非非想処

般若

般若とは、真実の道理を見抜く深い智慧のことで、大乗仏教においては「空」をすることとされています。般若には次の4つがあるります。

  • 聞所成慧:書籍や聴講から得た知識、知恵
  • 思所成慧:思考や理論的推論から得た知識、知恵
  • 修所成慧:精神的な経験から得た知識、知恵

十波羅蜜

十波羅蜜とは、六波羅蜜に次の方便・願・力・智の4つを追加したものです。方便とは説法で衆生を導くこと、願とは涅槃の境地への到達を立願することを指します。

  • 方便波羅蜜
  • 願波羅蜜
  • 力波羅蜜
  • 智波羅蜜

 

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